一番大切なのは、幸せな人生を生きること
大西 かおり
パン職人としての人生を歩んで16年。
パン生地を捏ね、成型し、発酵させ、焼き上げる毎日の繰り返し。
その同じ日常の繰り返しをいかに楽しみながら
生き生きと生きていけるかは、自分次第です。
同じように見える毎日の中に実は、たくさんのメッセージや
気づきが詰まっているのです。
夢を持つことは、毎日を生き生きと生きるためのパワーをもたらしてくれます。
私には、2012年フランスでパン屋(セ・トレボン)をやりたいという夢があります。
今の私の力ではまだ不可能であり、それを実現するには多くの課題があります。
資金・ビザ・価値観の違い・人材・・・・
書き出せばきりがないくらいの難しさがあります。
本当にそんな苦労をしてでもやりたいことなのか・・・何度も考えました。
その夢を実現することで、パンを主食とし、その生きる糧を作る仕事をする
フランスの職人さんと深い絆を築き、同じ立場で語り合い、もっと知らない世界を見てみたいと願います。
フランスでパン屋をやりながら日本と行き来し、日本のセトレボンでもっとお客様に喜んで頂けるパンを作りたいし
なかなか女性のパン職人が長く続けることの出来ないこの業界において、みんなの希望でありたいと思っています。
努力次第でがんばれば、ここまで来れる、夢は実現できるんだと言うことを証明し、みんなを励ましたいのです。
確かに、今の私では、無理だけど、夢を目指して努力すれば、それが叶うことを私は知っているのです。
2009年クープドモンドドゥラブーランジュリー(パンの世界杯)日本代表最終選考会の会場で競技することが私の夢でした。
2006年その夢を描いた頃の私には到底無理な夢でした。
残念ながら代表選手にはなれなかったけれど、私の夢であった最終選考会の舞台で、
女性パン職人としては初めて8時間の競技を戦うことが出来ました。
最終選考までの1年間は自分の持てる時間をすべてそのことのために使いました。
苦しくて大変だったけど、あれだけの努力をした経験は、自分に確かな自信をもたらしてくれました。
技術的にも精神的にも、とても大きく成長することが出来たのはこの挑戦のおかげです。
私だけの力では到底無理でした。でもいろんな方からの想像もできなかった助けがあり成し遂げることが出来たのです。
努力とは大変で苦しいものに思えるかもしれません。
でも夢へ一歩一歩近づいている実感は、毎日の充実感をもたらしてくれました。
よっぽど夢を目指さない楽そうな毎日のほうが苦しいのではないかと思います。
もちろん夢が叶えばとてもいいこと。
でも、それ以上に夢を目指したその道のりが自分にもたらしてくれるものはものすごいものです。
たとえ結果がだめであったとしても、以前の自分より成長できていることは確実なのです。
だから、私は次の夢を目指します。人生って、すばらしいんです。知らない世界はまだまだあります。
一度きりの人生なんだから、自分の心に従い、生き生きと生きたいですよね。
どうしたら今度の夢を実現できるのか・・・まずは、一歩を踏み出してみよう。
そうしないと何も見えてこない。そう思って店を休み、フランスへ3ヶ月行ってきました。
語学学校に通い、パン屋で働き、フランスの地方を旅した3ヶ月。
今いる場所を一歩はなれて見て、たくさんのことを感じることが出来ました。
普段当たり前だと感じていたことが、ほんとうはとても有難いことなのだ。
といろんなことに感謝できました。くつろげる住む家があること、洗濯機があること、料理が出来ること・・・
トレボンで共に働く仲間とパンを焼くことが出来ること、私を取り囲むすべて人々への感謝。
フランスはフランス人だけでなくアフリカ系の人、インド系の人、アジア系の人などたくさんの人が社会を作っているので、
様々な価値観があって当たり前の世界なのです。その中で生きていくには、
自分はどうしたいと思っていて、どう生きたいのか、どんな能力があるのか表現し主張することが求められます。
なかなかそういうことが苦手なのですが、もっと自分の心に耳を傾け、
夢に向かいどうしたいのか具体的に描いていかなくていけないと思いました。
結局夢への具体的な一歩は見つからなかったのだけど、大切なのは毎日一日一日であることが分かりました。
一歩一歩進むしか方法はない。焦らず、楽しんで夢への道のりを進む。
パンを焼くことが私のこの人生における大切な役割であり、
生き生きと生きるための道を示し導いていくことも私の役割であると感じています。
夢を描き、その具体的な方法さえ見出すことが出来れば必ず夢は実現できることを、
まずは私があきらめず努力することで示したいのです。
※背景画像:大西かおりさん撮影 また、筆者ご紹介の顔写真も 大西様に、ご提供頂きました。
パン生地を捏ね、成型し、発酵させ、焼き上げる毎日の繰り返し。
その同じ日常の繰り返しをいかに楽しみながら
生き生きと生きていけるかは、自分次第です。
同じように見える毎日の中に実は、たくさんのメッセージや
気づきが詰まっているのです。
夢を持つことは、毎日を生き生きと生きるためのパワーをもたらしてくれます。
私には、2012年フランスでパン屋(セ・トレボン)をやりたいという夢があります。
今の私の力ではまだ不可能であり、それを実現するには多くの課題があります。
資金・ビザ・価値観の違い・人材・・・・
書き出せばきりがないくらいの難しさがあります。
本当にそんな苦労をしてでもやりたいことなのか・・・何度も考えました。
その夢を実現することで、パンを主食とし、その生きる糧を作る仕事をする
フランスの職人さんと深い絆を築き、同じ立場で語り合い、もっと知らない世界を見てみたいと願います。
フランスでパン屋をやりながら日本と行き来し、日本のセトレボンでもっとお客様に喜んで頂けるパンを作りたいし
なかなか女性のパン職人が長く続けることの出来ないこの業界において、みんなの希望でありたいと思っています。
努力次第でがんばれば、ここまで来れる、夢は実現できるんだと言うことを証明し、みんなを励ましたいのです。
確かに、今の私では、無理だけど、夢を目指して努力すれば、それが叶うことを私は知っているのです。
2009年クープドモンドドゥラブーランジュリー(パンの世界杯)日本代表最終選考会の会場で競技することが私の夢でした。
2006年その夢を描いた頃の私には到底無理な夢でした。
残念ながら代表選手にはなれなかったけれど、私の夢であった最終選考会の舞台で、
女性パン職人としては初めて8時間の競技を戦うことが出来ました。
最終選考までの1年間は自分の持てる時間をすべてそのことのために使いました。
苦しくて大変だったけど、あれだけの努力をした経験は、自分に確かな自信をもたらしてくれました。
技術的にも精神的にも、とても大きく成長することが出来たのはこの挑戦のおかげです。
私だけの力では到底無理でした。でもいろんな方からの想像もできなかった助けがあり成し遂げることが出来たのです。
努力とは大変で苦しいものに思えるかもしれません。
でも夢へ一歩一歩近づいている実感は、毎日の充実感をもたらしてくれました。
よっぽど夢を目指さない楽そうな毎日のほうが苦しいのではないかと思います。
もちろん夢が叶えばとてもいいこと。
でも、それ以上に夢を目指したその道のりが自分にもたらしてくれるものはものすごいものです。
たとえ結果がだめであったとしても、以前の自分より成長できていることは確実なのです。
だから、私は次の夢を目指します。人生って、すばらしいんです。知らない世界はまだまだあります。
一度きりの人生なんだから、自分の心に従い、生き生きと生きたいですよね。
どうしたら今度の夢を実現できるのか・・・まずは、一歩を踏み出してみよう。
そうしないと何も見えてこない。そう思って店を休み、フランスへ3ヶ月行ってきました。
語学学校に通い、パン屋で働き、フランスの地方を旅した3ヶ月。
今いる場所を一歩はなれて見て、たくさんのことを感じることが出来ました。
普段当たり前だと感じていたことが、ほんとうはとても有難いことなのだ。
といろんなことに感謝できました。くつろげる住む家があること、洗濯機があること、料理が出来ること・・・
トレボンで共に働く仲間とパンを焼くことが出来ること、私を取り囲むすべて人々への感謝。
フランスはフランス人だけでなくアフリカ系の人、インド系の人、アジア系の人などたくさんの人が社会を作っているので、
様々な価値観があって当たり前の世界なのです。その中で生きていくには、
自分はどうしたいと思っていて、どう生きたいのか、どんな能力があるのか表現し主張することが求められます。
なかなかそういうことが苦手なのですが、もっと自分の心に耳を傾け、
夢に向かいどうしたいのか具体的に描いていかなくていけないと思いました。
結局夢への具体的な一歩は見つからなかったのだけど、大切なのは毎日一日一日であることが分かりました。
一歩一歩進むしか方法はない。焦らず、楽しんで夢への道のりを進む。
パンを焼くことが私のこの人生における大切な役割であり、
生き生きと生きるための道を示し導いていくことも私の役割であると感じています。
夢を描き、その具体的な方法さえ見出すことが出来れば必ず夢は実現できることを、
まずは私があきらめず努力することで示したいのです。
※背景画像:大西かおりさん撮影 また、筆者ご紹介の顔写真も 大西様に、ご提供頂きました。
プロフィール
1972年 長崎生まれ
鹿児島大学水産学部卒大手パンメーカーの商品開発を5年
イルムスベーカリー立ち上げから閉店まで3年
セ・トレボン立ち上げから平尾店9年目
勅使道店 2008年10月13日オープン
2007年:第16回カリフォルニアレーズン
新商品開発コンクールにて駐日代表賞受賞
2007年:第1回日清製粉パンレシピコンクールにて
特別賞受賞
2009年:2112年クープ・デュ・モンド
日本代表最終選考会へ
初めて女性パン職人として、パン部門へ出場
2009年:リスドオル40周年記念日清製粉
パンレシピコンクールにて特別賞受賞
2010年:第4回サフ製パンコンテストにて
ルサッフル賞受賞現在2店舗のシェフとして
忙しい毎日を送る。
人と出会うことが、人生最大の喜び。
毎年一回は大好きなフランスに行って、
パン屋で働いたり学校の短期講習を受けたり、
心のリフレッシュをするのが楽しみ。
セ•トレボン
http://www.cest-tresbon.com